あなたと二人で出かけた花火大会
あなたのお母さんが縫ってくれた浴衣を着て
はき慣れない下駄で
帰りには足が痛くって引きずりながら歩いていましたね・・私
そんな姿を見てあなた
そっと背中を向けて『おんぶしてやる』とポッリ
チョッピリ恥ずかしかったけれど
あなたの背に乗って帰りましたね
あなたの背中広かった・・そして暖かかった
彼17歳
琴音14歳
花火大会での出来事でした。
紫陽花の花が あなたの背で揺れる
ゆらゆら ゆらゆらと
あなたに背負われて見た
あの夜の月の輝き
忘れません いまも これからも
花火大会の夜